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人間中心デザイン概論:エスノグラフィックアプローチ

今日は、安藤の「人間中心デザイン概論」の5~6回目です。ユーザ調査の方法論の概要を学ぶ回ですが、ここではBeyerとHoltzblattの「Contextual Design」を例に、ユーザ要求を獲得するための調査法および分析法の概要を学びました。

その中で、昨今注目を集めている、エスノグラフィックアプローチについて、その要点を学びました。特に、ユーザ調査で重要となるのは、安藤が提唱する「ユーザモデリングの3階層」に従い、ユーザ要求の獲得に不可欠な、3種類の情報、つまり「属性層」、「行為層」、「価値層」を、どう集めるかがポイントになります。エスノグラフィックアプローチでも、いわゆる行動観察は、あくまで行為層を見ているわけです。もちろん、行為を観察することで、対象者の生活価値を見出すことができます。ただ、観察だけでは十分「価値」の情報まで得られるわけではありません。観察と他の方法を組み合わせて調査することで、「行為層」「価値層」の双方の情報を得られ、それらのギャップから重要な洞察を得ることができます。

ただし、人間中心デザインでは、プロジェクトの目的に応じて、必要な情報を得られる手法を適用すべきであり、いつもエスノグラフィックなアプローチが妥当であるわけではありません。人間中心デザインの専門家は、様々な方法論を身につけ、プロジェクトの目的にふさわしい手法を適用できるスキルが求められます。

講義では、Contextual Inquiryの応用手法である、人工物ウォークスルーをさらに応用したコンテキスト・インタビューを演習しました。また、5分間の観察ビデオを見ることで何を見出すことができるかを練習するミニ演習も行いました。

かなり短時間での詰め込みになってしまいましたが、手法の概要だけでも知っておくことが重要です。

来週も、Contextual Inquiryの続きと、そのデータを用いたKA法の方法を説明します。

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カテゴリー: 講義レポート
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