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新しい講義始まる!

先週、山口さんによる「ユーザプロファイリング方法論」が終了しました。ユーザプロファイリング方法論では、最終的にペルソナとシナリオ、それに基づくユーザ要求分析までを行い、その内容を発表しました。今回のように、正しいペルソナづくりを体験しておくと、プロジェクトの必要に応じてどのような作り方をすればよいか、判断することも容易になると思います。また、ペルソナが本来持つべき要件もクリアになったのではないかと思います。ペルソナは人間中心デザインにとって重要なツールです。今後、ぜひとも実務でお役立て頂ければと思います。

さて10月に入り、この人間中心デザインのコースも新しい科目が2つスタートしました。1つは、安藤による「人間中心デザインの認知科学」です。もう一つは、専修大学の上平崇仁先生U’eyes Designユーザエクスペリエンス研究所の三澤直加さんによる、「人間中心デザインのための発想法」です。

「人間中心デザインの認知科学」は、人とモノとのインタラクションをより深く理解し、わかりやすく使いやすいと感じてもらうデザインのために不可欠な、人間の認知機能の基礎的理解と認知工学やユーザ工学における、ユーザモデルなどを学びます。この講義では、単に認知科学の基礎を学ぶだけではなく、その知識をデザインにつなげるための手がかりとして、『Design rule index―デザイン、新・100の法則』を副読本にしています。

10月1日の最初の講義では、「認知とは何か」、「知覚」についての講義でした。ギブソンのアフォーダンス理論については、ノーマンとの違いを説明しましたが、その理解をめぐって講義時間をオーバーするほどの議論が行われました。アフォーダンスは、HCD分野において、特によく用いられる概念です。それゆえ、ギブソンとノーマンの視点の違いには、知識として正しい理解をしておくことが望ましいと考えています。難しい議論なのですが、教える方ももっとわかりやすい説明ができるよう、修行を積まなくては、と思った次第です。

10月2日からは、「人間中心デザインのための発想法」がスタートしました。本コースは、ユーザ評価だけでなく積極的に新しい製品開発に関与するHCDのために、ユーザ調査やコンセプト開発に力点を置いています。なかでもこの発想法の講義は、これまで人間中心デザインでは扱われることのなかった内容です。しかし、ユーザエクスペリエンス(UX)の高い製品づくりのためには、HCD専門家自らが、柔軟な発想力を持ってコンセプト開発などに携わることが望まれます。そこでその基礎として、発想するための原理と方法を学んでいただくべく、この講義を設計しました。

10月2日は、専修大学の上平先生に「観念・発散技法・即興の原理」と題して、3コマ連続のワークショップを行っていただきました。今回は、頭脳活性化トレーニングとして、30Circlesなどを行った後、インプロビゼーション(即興劇)による創造性開発のワークショップを行いました。受講者からは、「体を動かすごとに頭が柔らかくなるのを実感しました」などの声も聞かれました。

そのあと、「即興的発想とデザインへの応用」と題して、インプロビゼーションを踏まえ互いに行為を演じたり観察したりしながら「持ち運ぶためのペーパーバック」のデザインに取り組んでいただきました。模造紙をチョキチョキ切って、簡単なペーパーモックを作ったのですが、久しぶりにやる工作を大いに楽しんでいたようです。

人間中心デザインというと、どうしてもユーザを対象にして調査や評価を行うことが多くなります。しかし、よいデザインのためには「発見」が大事です。その発見のためには、エスノグラフィなどのように現場に行って調査することも重要なのですが、さらに一歩進んで、自ら体を動かし、自ら発想することも重要だと考えています。

次回は、U’eyes Designの三澤さんによる、XB法(クロスビー法)のワークショップを行います。ご期待ください。

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